3000文字を気軽には書けないよ

 入力も出力も錆びついてヘドロみたいな汚水しか吐き出せない如月翔也ですこんばんは(普段ならこんにちはなんですがこのブログは夜のイメージ)。
 ブログなんて半年でマネタイズ可能、そこからは月数万円入ってきますよ、毎日更新するだけの簡単なお仕事でルーティン化すれば楽勝です!みたいなブログをボーッとしながら読んでまして、記事自体は頭に残らない感じのゆるーい内容だったんですが、その記事の中で唯一記憶に残ったのが「ブログは毎日更新」「文字数は3000文字以上を目安に」という部分です。毎日3000文字ってプロ級じゃないですか?
 ぶっちゃけ私は長く書いた方でも1000文字行かない程度、だいたい400〜800文字のブログを1日に5個更新しているのでだいたい2000〜4000文字って考えると、まあ一点集中すれば書けなくはない文字数なのかな、と思います。
 しかし個人的に文字数をマイルストーンにするのは筋が良くないと思っていて、文字数がマイルストーンになると無駄な文字を書きたがるようになるんですよ。内容が一定なのに文字数が増えるという事は1行あたりの情報量が薄まっていると言う事なので、「情報」という価値で言えば文字数が多い方が同じ情報を摂取するにもカロリーが必要な結果になるわけで、そこをマイルストーンにすると「助長な文章を書くのが正しい」という結果になるのです。それは筋が悪い。

 理想的な話をするのであれば情報は過多にならない程度に詰め込んで食べた人がゆっくり消化すればいい話で、胃もたれを起こすくらい重い文章はどうなの、っていう部分はありますが、ふんわりメレンゲのような口当たりで内容がスッカスカだと食べた気分がするだけで何も摂取できていないわけなので良くはないよな、意図的に文章を長くするのは悪だよな、と思うのです。

 まあそういう考え方をするのは私がビジネス作文を良くする方だったというのも原因で、最短の時間で読めて最短の時間で勉強できて最高の効率を出す文章の読ませ方・書き方をする、というのが仕事で求められてきたのでそのあたりが癖になっているんですが、趣味系統はビジネスじゃないですし読んでいる時間も「趣味の時間」なので読む事自体に時間がかかるのは一方的に悪ではない、という部分はわかるんですが、それにしたってたかがブログ投稿1個で3000文字も読みたくないし、3000文字にふさわしい文章の内容であればそれはもうブログじゃないと思うので、ブログを毎日3000文字投稿しましょう!というのは毎日フルマラソンしましょう!みたいな「気軽に言うなよ」という感じはあると思います。(ここまでで約1100文字)

 これだけ書けばもう分かると思うんですが3000文字って2バイト文字で1500じゃないんだよな?というくらい長い文章なんですよ。学校の宿題でかかされる読書感想文原稿用紙2枚が800文字ですよ、その4倍書かないと「1日の必要量」に足りないなんてあまりにも!という感じですよね。

 あえて言うなら「ネタが1個でブログ投稿をするな」という部分があるかな、というのは気になっていて、1つのネタで3000文字はあまりにもキツいと思うのです。テーマブログで取り上げる「記事」ならいいんですよ、それなりの重量のをまとめて上げて3000文字というのはよくやったという感じなので。しかしそうではなくネタ1個がポスト1個になるようなお手軽テーマブログで3000文字は明らかに薄く伸ばし過ぎで、読まなければならないカロリーに対して摂取できる情報量が少なすぎると思うんです。

 というわけで読んだブログで書かれていた「毎日3000文字以上投稿しましょう!」というのはやるのが無理・やろうとするのが無理・できる奴はそもそもプロの素質があるよ、という話なんですが、そもそもブログが一般化した現在、ブログでお小遣いを稼ごうと思ったらそれなりの才能が必要だという話で、そんな才能も情熱もない私は月々500円いけばいいかな程度のアドセンスでレンタルサーバー代だけペイしながら好き放題な事を書く方が性に合っているのです。ここまで書いてまだ1700文字ですからね。ここまで引き伸ばしても。

 まあネタを複数ぶっこんで起承転結のある内容をしっかり3000文字、というニーズがあるのはわかるんですが、それをできるのは一部の特権者(才能とか時間とかが余っている人)じゃないと無理なので気軽に言ってくれるな、やろうとするな、というお話じゃないかと思います。

 言うて自分のブログがバズってPVが1000倍になったとしてもスタンスは変えられないですし、多分変えられないでいる内に1000倍が100倍に、10倍に、1倍に、10分の1に、となっていくと思うので、「ブログでマネタイズできる奴はすげーなー」と思いながら自分は自分のブログをやっていくしかないのかな、と思います。

 3000文字なんて無理ー!(約2000文字でギブアップ)

この記事を書いた人 Wrote this article

如月翔也

 ガジェットとAppleとTRPGが大好きな中年男です。文章をとにかく書くのが好きなので毎日のように色々なブログで文章を打ちまくっています。もし何か心に引っかかるものがあれば私のTwitterをフォローして頂けると更新情報が流れます。